(イラスト=小田嶋 隆)
(イラスト=小田嶋 隆)

 8月28日、安倍晋三首相が辞意を表明した。真偽不明の噂が多く流れ、メディアも振り回され続けたが、ついに結論が出た。政治家発の情報には立場の思惑がつきまとうし、辞任後の先行きも読めない。やっかいな話だ。ともあれ、去りゆく安倍さんには「おつかれさま」と申し上げておきたい。

 で、今回は、サッカーの話をする。どっちみち先が読めないのなら、スポーツの話をしておいた方が読みをハズした場合の被害が少ないからだ。

 欧州サッカー界最大のイベントであるUEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)は、例年、夏前に結果が出ているのだが、今年はコロナ禍で、決勝戦が8月下旬にまでズレこむことになった。

 それ以外にも、コロナの影響は、様々な場面に及んだ。以下、箇条書きで列記してみる。

1・スペイン、イタリア勢の退潮(FCバルセロナの惨敗、レアルマドリード、インテルの早期敗退)
2・英国勢の低迷(前年優勝のリバプールをはじめ、チェルシー、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドのベスト8以下敗退)
3・ドイツ勢の躍進(バイエルンの優勝、弱小ライプチヒの大健闘)
4・フランス勢の堅調(パリサンジェルマンの準優勝、リヨンのベスト4)

 ……と、こうやって結果をまとめてみると、CLにおける欧州勢の成績が、ほぼそのまま各国の対コロナ対策の明暗を反映していることがわかる。

 いち早く感染爆発に遭遇してリーグの準備や試合予定を大幅に変更することになったイタリア、スペインなどのサッカー強国リーグは、いまだに立ち直っていない。リーグは無観客で再開されたが、各チームに感染者が散見され、中には練習場やクラブハウスさえ封鎖されたままのチームもある。