全1368文字
(イラスト=小田嶋 隆)

 6月18日、河井案里参議院議員と、夫である河井克行前法相が逮捕された。

 驚きは少なかった。当日朝の新聞各紙が「逮捕へ」というあからさまな検察リーク情報の見出しを打っていたからだ。実際、見た限りの全国紙の朝刊が、検察リーク記事を一面に持ってきている。この御用聞き報道を、記者諸君はどう思っているのだろうか。

 河井夫妻の人物像については、いまだに具体的な感慨を抱けずにいる。これも、半分はメディアのせいだ。夫妻の人間としての核心に迫る記事が乏しかった、ということだからだ。「顔」が見える記事の大半は「週刊文春」一誌が、昨年の10月からカラダを張って拾ってきたネタに尽きる。ほかの媒体は、句読点程度の内容しか伝えていない。

 さて、河井夫妻の「顔」が見えない理由の残りの半分は、本人たちのせいだ。