
話題の書籍『女帝 小池百合子』(石井妙子著・文藝春秋刊)を読んだ。スリリングなノンフィクションとしてのみならず、第一級のホラーに仕上がっている。投票日が近づいている都知事選に向けての判断材料として、座右に置くことをおすすめしたい1冊だ。
書かれている内容には、週刊誌(主に「週刊文春」だが)誌上で既に取り上げられた話題が何割か含まれている。別の言い方をすれば、半ばまでは週刊誌の記事の総括編と呼んでも差し支えない。とはいえ、ひとまとめにして読むことであらためて立ち上がってくる人物像の鮮やかさとおそろしさは、書籍でなければ味わえないものだ。
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