
4月の半ば以降、日本全国の各家庭に配布が始まった政府提供の布マスクは、いつしか「アベノマスク」という名前で呼ばれている。
当初、その言い方に、若干の揶揄がこめられていたのは事実で、実際、この布マスクに対してこの呼称で呼びかけたがる人々は、ほぼ政権批判派に限られていた。ところが、そのネーミングがあまりにもピタリとはまっていたからなのか、現在では、政権支持派と見られる人々も、この「アベノマスク」という呼称を、わりと抵抗なく使っている。
かくして、国家公認のこの大喜利ネタは、無聊をかこっているロックダウン中の国民にとっての格好の玩具になりおおせているカタチだ。
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この記事はシリーズ「小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
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