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(イラスト=小田嶋 隆)

 このコラムが出る時点で決着は付いている京都市長選挙だが、告示期間中の1月26日に京都新聞に掲載された広告が炎上したことをご記憶だろうか。当時現職の門川大作氏(69)=公明、自民府連、立憲民主府連、国民民主府連、社民府連推薦=を支持する政治団体「未来の京都をつくる会」が出稿したもので、紙面の四分の三を使った選挙広告のキャッチコピーは、「大切な京都に共産党の市長は『NO』」だった。

 で、ネット上のSNSや掲示板には、特定の政党を名指しで排除している点を問題視する声が溢れたのだが、このこととは別に、広告に顔写真を掲載された日本画家の千住博さんや放送作家の小山薫堂さんらが「許可なく掲載され、遺憾だ」などと反発したことも、新たな火種となった。

 私個人は、候補者を応援する見立てで並べられた著名人の顔写真のすぐ横に「ONE TEAMで京都の未来を守りましょう」という文言が添えられていたことに違和感を覚えた。というのも、「ONE TEAM」は、昨年の新語・流行語大賞に選ばれたばかりの生煮えの言葉で、私は、当初から、この、たいして人口に膾炙していたとも思えない和製英語じみたスローガンに、ある「きなくささ」を感じ取っていたからだ。