(イラスト=小田嶋 隆)
(イラスト=小田嶋 隆)

 年末年始の一番の驚きは、前日産自動車会長であったあのカルロス・ゴーン被告が、なんと国外脱出に成功していたことだった。

 ゴーン氏は、昨年12月29日の午後、関西空港からプライベートジェット機に乗ってレバノンのベイルートに到着している。なんでも、あらかじめ空気穴を開けた大型の楽器ケースに身を隠していたのだという。ふつうに考えて、大型の荷物はX線検査なりの手順を踏んだ上で、機内に運び込まれているはずなのだが、どうやら、世界の現実は、われら素人が考えるよりはずっとユルくできている。

 記事が伝えるところによれば、ゴーン氏とそのスタッフは、日本中の空港施設について入念な調査を繰り返した結果、関空からの出発便の荷物検査に「アナ」があることを突き止めていたということなのだが、なるほど、近年、超富裕層の辞書からは、不可能という項目が削除されているらしい。

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