(イラスト=小田嶋 隆)

 来年度からはじまる大学入学共通テストに、民間の英語試験を導入する文部科学省のプランが延期されることになった。開始半年前というぎりぎりのタイミングでの政府方針の撤回は驚天動地の出来事だ。

 というのも、第2次安倍晋三政権発足以来、世間の評判の如何にかかわらず、政府の施策は、常に中央突破で実行されてきたからだ。ついでに申せばだが、私は、この安倍政権のともすると強引な実行力こそが、高い支持率の理由なのだと考えている。

 なぜというに、われら日本国民は、結局のところ、明確な方針を打ち出して、それを決然と実行する強引な政治家に魅了される人々であるからだ。政治家に独断を求める態度が、民主主義にとって望ましい傾向であるのかどうかはともかく、現政権が、この国のマジョリティーに支持されている事実は認めなければならない。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り952文字 / 全文1315文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。