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(イラスト=小田嶋 隆)

 スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリさんが、この9月23日、米ニューヨークで開幕した国連気候行動サミットで演説をした。

 スピーチの動画を見て、強い印象を受けた。内容もさることながら、世界の環境を破壊しつつある旧世代の人間たちを糾弾する彼女の口調が、あまりにも激越だったからだ。てなわけで、当該のスピーチへの反応は、その内容への批評よりも、グレタ・トゥンベリという少女の「人格」や「来歴」や「しゃべり方」や「利用のされ方」への「揶揄」や「冷笑」や「皮肉」を含んだものが目立つ結果となった。

 「あの感情的なしゃべり方には引く」「正直、演技過剰だと思う」「どうしてこんな子供に説教されないといけないんだ?」という、あからさまな反発から、「こんないたいけな子供を利用して何かを成し遂げようとしている大人たちの悪辣さにあきれている」「すでに経済成長を果たした先進国の良い家で育った子供が、これから経済を拡大しないと生き残れない第三世界の人間に対して、経済成長をあきらめろとかよく言えたもんだ」といった感じの角度を変えた攻撃まで、SNSには、「炎上」と呼ぶにふさわしい大量のご意見が投稿された。

 個人的には、第一報を伝えるメディアの見出しに興味をひかれた。