7月26日の夜に放送された、櫻井よしこ氏司会のインターネット番組の中で、自民党の萩生田光一幹事長代行が、大島理森衆議院(以下衆院)議長の交代を示唆した。

具体的には、萩生田氏は、「今のメンバーでなかなか動かないとすれば、有力な方を議長に置き、改憲シフトを国会が行うのは極めて大事だ」という言葉で、改憲シフトのための議長人事の必要性を語っている。
驚くべき暴言と申し上げねばならない。衆院の議長を、いったいどこの誰が、いかなる権限において、「交代」あるいは「更迭」できるというのだろうか。立法府の長である衆院議長のクビを、内閣のメンバーがすげ替えることは、三権分立の原則からして、不可能だ。与党のいちメンバーにすぎない幹事長代行が、衆院議長の人事に言及するなど、重大な越権行為以外のナニモノでもない。
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