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 6月30日、日本がクジラの資源管理を話し合う国際捕鯨委員会(IWC)を脱退した。で、翌7月1日からは、商業捕鯨を再開することになった。

(イラスト=小田嶋 隆)

 既定方針通りの行動で、その意味では驚きはない。が、落胆はある。というよりも、正直なところ、わが国の捕鯨関係者が、商業捕鯨の再開を通じて、いったい何を達成するつもりでいるのかが、まるで了解できない。

 現実問題として、商業捕鯨の操業海域は、調査捕鯨の時代よりもずっと狭くなる。当然、捕獲できるクジラの量も種類も限られる。つまり、少なくとも当面の間、漁獲量においても売上高においても、商業捕鯨はペイしないわけだ。もっとも、仮に漁獲量が増えたところで、わが国では、すでにクジラ肉の需要そのものがピークアウトしている。ということは、どれだけ捕れたのだとしても、売り上げの目算は立たない。

 では、売り上げだとか利益だとか漁獲だとかいったお話とは別のところに、何かメリットはあるのだろうか。

 ない。残念だが、ゼロだ。