すでに旧聞に属するが、大阪でのG20サミットを間近に控えた6月26日、トランプ米大統領は、米テレビ局FOXビジネスのインタビューで日米安全保障条約に言及し、「日本が攻撃されれば、米国は第3次世界大戦を戦う。我々は命と財産をかけて戦い、彼らを守る」と強調した上で、「しかし、我々が攻撃されても、日本は我々を助ける必要はない。彼らができるのは攻撃をソニーのテレビで見ることだ」と述べたとされる。

(イラスト=小田嶋 隆)

 この発言がただちに米国政府の公式の見解というわけではない。とはいえ、マスメディア経由で全米に流された大統領の発言の影響力は小さくない。

 トランプ大統領の発言から遡ること4日前の6月22日、同じく来日を控えたロシアのプーチン大統領が、ロシア国営テレビのインタビューに答えて、北方領土問題で態度を軟化させる考えがない旨をあらためて強調している。

 安倍晋三首相との会談を前にしたこのタイミングで、米ロの首脳が、ともに、ちゃぶ台をひっくり返す爆弾発言をカマしてきたことになる。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り896文字 / 全文1337文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「小田嶋隆の「pie in the sky」~ 絵に描いた餅べーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。