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 日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長が退任の意向を表明した。

 退任を決意した理由については「今回、世間をお騒がせしたことを大変心苦しく思っている。次代を担う若いリーダーに託して東京五輪・パラリンピックを迎え、新しい時代を切り開いてもらうことが最もふさわしい」と説明している。1月以来伝えられている贈賄疑惑に関しては「潔白」を主張し、今後とも全面否定の姿勢を崩さないつもりのようだ。

(イラスト=小田嶋 隆)

 結局、続投が有力視されていた中で、あえて退任の決断を下したことへの筋道だった説明は皆無だった。疑惑を認めたのでもなければ、責任を取る旨を表明したわけでもない。状況から考えて、国際的な批判に耐えられないと考えたのが退任の理由だろう。事実、竹田会長は、1月にスイスのローザンヌで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)のマーケティング委員会、3月初旬にタイのバンコクで開催されたアジア・オリンピック評議会(OCA)の総会を「個人的な理由」で欠席している。