住宅保険業界で、スマートホームと保険を連動させる動きがある。保険会社自身が、センサーや防犯カメラを提供するセキュリティーサービスに参入する例もある。一方、消費者は、プライバシーが漏れる懸念から、ネット接続機器の導入に乗り気ではない。

家庭内の様々な機器がネットワークにつながり始めている(写真=AFP/アフロ)

 パトリック・ミルン氏は、ロンドン北部の4部屋からなるテラスハウスに暮らしている。同氏はハイテク製品が大好きだ。家の中には、ドアセンサー、モーションセンサー、火災報知器、ガス漏れや水漏れの検知器、さらに屋内監視カメラが設置されている。もちろん、すべての機器はスマートフォンとつながっている。

 ミルン氏はこれらの機器をタダで手に入れた。ネオスという英国の保険会社と住宅保険を契約したら付いてきたものだ。同社には、英国の有名な元サッカー選手ゲーリー・リネカー氏が出資し、広告塔を務めている。

 保険各社がこれらの防犯機器を無料で提供している理由は単純だ。彼らは保険金の請求が抑えられると期待している。加えて、この分野に投資することで、何百万人もの顧客がミルン氏の後に続いてくれればと願っている。