メルケル独首相が、大々的な難民受け入れを宣言してから約2年がたった。その後、批判が巻き起こり、受け入れ数は抑制されているが、一部の難民はドイツ産業に貢献し始めている。NPOなどでデジタル講座を受けた難民を採用する企業が増加。起業する難民も現れた。


独ベルリン中心部に拠点を構えるデザイン企業の3pc。2017年12月上旬にオフィスを訪れると、8人ほどの“学生”が黙々と講義を受けていた。
学んでいるのはパソコン向けウェブサイトやスマートフォン向けアプリのデザイン。3pcで働くデザイナーが講師となり、約3カ月にわたって集中的に教える。
受講生はいずれも中東やアフリカ出身の難民だ。15年9月に、アンゲラ・メルケル独首相が難民を大々的に受け入れると宣言した際に、命がけでドイツに逃れてきた。
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