ロシアのプーチン大統領が中東において、その存在感を増している。トランプ大統領率いる米国の政策が定まらないのを尻目に、エジプトやトルコとの関係強化を進める。ただし、その前途は安泰とは言えない。八方美人外交は周辺国の反発を招く恐れがある。

 シリアのバッシャール・アル・アサド大統領に断固として反対する者でさえ、今回の冷遇ぶりに身をすくませた。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は12月11日、事前に予告することなくシリアのヘメイミーム空軍基地を訪れた。ここは、ロシア空軍が2015年から、シリアの反政府勢力に対する空爆作戦の拠点としてきた場所だ。

 それから2年がたち、プーチン氏の目標はほぼ達成された。中東におけるロシアの軍事基地は安泰だ。ロシアの孤立化を図る欧米の試みは失敗に終わった。