2018年はグーグルにとって最悪の1年だった。ピチャイCEOが米下院公聴会で質問攻めにあったのは象徴にすぎない。社内ではより大きなうねりが起きた。相次ぐ社員の反乱だ。

シリコンバレー支局 中田 敦
1998年、日経BP社入社。日経コンピュータやウェブ媒体「ITpro」の記者として、クラウドやビッグデータ、人工知能を担当。2015年4月から同支局長。
<span class="fontBold">米下院の公聴会で弁明するグーグルのピチャイCEO</span>(写真=ロイター/アフロ)
米下院の公聴会で弁明するグーグルのピチャイCEO(写真=ロイター/アフロ)

 米グーグルのスンダー・ピチャイCEO(最高経営責任者)は12月11日、米下院の公聴会で質問攻めにあった。「中国政府の検閲に協力するつもりなのか」「グーグルで『バカ』と検索すると、ドナルド・トランプ大統領の画像が表示されるのはなぜだ」「孫がスマートフォンのゲームで遊んでいたら、私を辱める内容の広告が表示された」。下院議員たちが、党派を問わずグーグルに怒り心頭であることが改めて浮き彫りになった。

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日経ビジネス2018年12月24日・31日号 148ページより目次

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