トランプ政権の誕生で幕を開けた2017年はAIの活用が様々なシーンで進んだ年でもあった。AIや機械による雇用破壊が叫ばれるが、その一方で、AIが浸透することで生まれる仕事も存在する。VRによる記憶の再現や高齢者の話し相手──。果たして、どんな仕事が生まれるだろうか。

ニューヨーク支局 篠原 匡
1999年、日経BP社入社。金融・不動産や遊軍担当、日経ビジネスオンライン記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。
<span class="fontBold">アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は機械学習の機能をクラウドに加えた。写真は同社のアンディ・ジャシーCEO(最高経営責任者)</span>
アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は機械学習の機能をクラウドに加えた。写真は同社のアンディ・ジャシーCEO(最高経営責任者)

 トランプ政権の誕生や北朝鮮の核・ミサイル開発の加速など様々なイベントが起きた2017年。テクノロジーの観点で振り返れば、AI(人工知能)の急速な浸透が挙げられる。

 米アマゾン・ドット・コムの音声アシスタントAIは既に様々な機器に組み込まれている。クラウドサービスで機械学習機能を使うことも容易になった。SF小説の中の存在にすぎなかったAIは、驚くべき速さで仕事や日常に入り込んでいる。

 その過程で、AIに取って代わられる仕事も増える。人間の仕事として何が残るのかと不安視する声も根強い。だが、技術革新は雇用を破壊するだけでなく新たに生み出す側面もある。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り912文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「世界鳥瞰」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。