トランプ米大統領が、エルサレムをイスラエルの首都として承認すると宣言。これに世界中が仰天した。イスラエルとパレスチナの和平に向け仲介役を果たしてきた米国が一方に肩入れすることは、何の益ももたらさない。トランプ氏が真に新しいアプローチを目指すなら実行すべきアイデアを英エコノミスト誌が提言する。

 エルサレムは天国でもあり、この世でもある。そして神聖な場所でもあり、罪深い場所でもある。

 「神はこの世に十の美を与えてくださった。このうち九つをエルサレムに、残り一つは別のところに」。ユダヤ教の法典、タルムードにはこう記されている。だが時として神は、この世に下された十の苦しみのうち九つをエルサレムに、残り一つをそれ以外のところに与えてくださったようにみえる。

 中世アラブの地理学者、アル・ムカッダーシは聖なるエルサレムを「サソリが群れをなす黄金の器」と呼んだ。