スマホ決済などの分野で中国は日本よりも進んでいる。そんな見方が広がりつつある。それに伴い、先端技術の実例を見るために中国を訪れる日本人が増えている。中国の今を知ることは必要だが、知った上で、日本の企業や産業がいかに変わるかがより重要だ。


中国広東省深圳市で2000年代初頭から働き、現在は、電子製品の受託製造サービスを日本企業向けに提供する会社を経営するある日本人は、同社を訪れる日本人が増えていることをうれしく思う一方で、困惑してもいる。
深圳は「世界の工場」から、ものづくり系スタートアップの聖地「中国版シリコンバレー」へと変貌を遂げた。先端都市としてメディアが取り上げる機会も増えた。それに伴って、中国の今を知る目的で深圳を訪れる日本人が増えている。
この日本人経営者は、中国や深圳の実像を知ってもらえるのであればと、見学を受け入れ、自ら訪問者に説明をしてきた。最近は少なくとも週に2〜3組が同社を訪れる。1日に数組の訪問を受けることもある。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り790文字 / 全文文字
-
「おすすめ」月額プランは初月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「世界鳥瞰」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?