米アップルのサプライヤーが学生インターンを工場で長時間働かせていた問題が明らかになった。安い労働力を求めて工場が海外移転するのを防ぐために、中国地方政府もみてみぬふりをしていた。だがこのままでは教育水準の底上げは望めず、「中所得国のわな」に陥りかねないと専門家たちは警告している。

iPhone Xの出荷台数は、全世界で1200万台といわれる。その部品のほとんどが中国で製造されている(写真=新華社/アフロ)

 米アップルのサプライヤー、台湾のフォックスコン・テクノロジー・グループが、その製造工場で学生の長時間労働を容認していたことは、中国企業が学生を使い労働力不足を補っている実態を浮かび上がらせた。

 本紙(英フィナンシャル・タイムズ)は、「インターン」と称してフォックスコンの中国の工場に送り込まれた鄭州城軌交通学校の学生3000人のうち、6人から話を聞くことができた。彼らはiPhoneの組み立てに従事させられていた。それは、彼らが目指している電車の乗務員や鉄道会社の経営陣になることとはまったく無関係な作業だった。

 フォックスコンは、同校の学生たちが、社の方針に反して長時間労働をしていたことを認めた。中国の法律は学生の長時間労働を禁じている。