米下院が相続税の撤廃を含む税制改革法案を可決するなど、先進国では相続税を縮小する傾向にある。社会階層の固定化を防ぐなど相続税には利点もあるが、感情的に嫌われ、富裕層は常に課税を逃れてきた。過酷な課税や全面撤廃といった極端に走ることなく、バランスの取れたアプローチを考えるべきだ。

 人気のある税など存在しない。だが、とりわけ嫌われている税がある。相続税だ。英国人も米国人も、相続税は最も公平性を欠く税であると常々考えてきた。

 相続税に対する敵意は、所得階層の上下にかかわらず存在する。実際、ある調査結果によれば、相続税(相続人に対する課税)と遺産税(相続した遺産に対する課税)への反対論は、富裕層よりも低所得層において根強い。