現行のGDPは経済の実態を表しているだろうか。フェイスブックが利用者にもたらす効用はGDPには算入されない。利用料金を支払う必要がないからだ。こうした状況を改善する取り組みが始まった。「時間」が持つ隠れた価格を捕捉しようとの案もある。

 米フェイスブックは我々の生活にどれほどの影響を及ぼしているだろう。今年は、この疑問が多くの懸念を呼び起こした。大手ハイテク企業が大きな政治的影響力を持つことが明らかになったからだ。

 エコノミストたちもこの疑問の答えを見いだそうとしている。ただし、方法は異なる。彼らは粛々と、フェイスブックがGDP(国内総生産)に及ぼす影響の計算を試みている。つまり、ソーシャルメディアに依存する我々の行動が経済的産出量にどう影響しているのかを計測しようとしているのだ。

 エコノミストらにとって、この疑問は至極当然なものなのかもしれない。統計の専門家たちは昔から企業や消費者の活動をGDPに含めてきたのだから。