首席戦略官を解任されたバノン氏が「エスタブリッシュメント降ろし」を本格化させている。2018年の中間選挙で「刺客」を擁立、現職の主流派議員を引きずり降ろす算段だ。企業や富裕層に支配された共和党を真のポピュリスト政党に変貌させることはできるか。

ニューヨーク支局 篠原 匡
1999年、日経BP社入社。金融・不動産や遊軍担当、日経ビジネスオンライン記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。
「主流派に宣戦布告している」と語るバノン氏
写真=Drew Angere/Getty Images

 今年8月にトランプ政権の首席戦略官を事実上、解任されたスティーブン・バノン氏。野に下った後も彼は自身の「革命」を続けている。舞台は来年11月の中間選挙だ。

 米国では2年ごとに議会選挙が実施され、大統領任期の2年目に行われるものは中間選挙と呼ばれる。そこまでの政権運営に対する信任投票の性格が強く、与党が議席を減らす傾向がある。バノン氏はこの中間選挙に臨む候補者を決める米共和党の予備選に、自分の息のかかった人物を送り込もうとしている。

 前哨戦は9月のアラバマ州だった。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り936文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「世界鳥瞰」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。