英国の欧州連合(EU)離脱をめぐり、フランスが厳しい条件を突きつけることで、両者は対立している。しかし、この2国が国際的に置かれている状況は極めて似通っていると筆者は指摘する。互いが協力し合い、ルールにのっとった国際秩序を確立させなければ、もはや生き残れない時代となった。

 「いまいましいフランス人め! 最初、彼らは英国がEUに参加することを拒んだ。なのに今は、EUから出ていこうとするのを邪魔している!」。英国のある大臣がこう憤慨するのも、無理のないことかもしれない。

 フランスは本当に気難しい国だ。英国がEU離脱をめぐって欧州の中で見せてきた神経質なふるまいは常に、欧州大陸で最も近くにある隣国、フランスを意識したものでもある。

 1963年に当時の仏大統領、シャルル・ド・ゴール氏は、英国は米国への依存を断ち切ることは決してないと断じ、英国の欧州単一市場への参加を拒んだ。ド・ゴール将軍のその知見は正しかったかもしれないが、今となってはどうすることもできない。