30年にわたって続いた中国のインフラ開発ブームが転機を迎えた。5月以降、前年実績を割り込んでいる。成都は地下鉄の新設を6つ減らした。南通も8路線の新設を2本で中断する。中国政府は行き過ぎた縮小を懸念するが、アナリストらは適正規模の投資が優先されるとみる。

 中国のインフラ整備の進め方は尋常ではない。同国は世界最長の高速道路網と鉄道網を築いている(9月23日には中国本土と香港を結ぶ高速鉄道も開通した)。世界で最も高い橋も、最も長い橋もある。空港も年間10弱のペースで建設中だ。これは世界のどの国よりも速いペースである。

 世界最大の水力発電用ダムもあるし、風力発電プラントでも世界最大のものを誇る。石炭火力発電の能力は、中国を除く世界全体の合計に匹敵する。

 だが、インフラ開発ブームは今年に入って勢いを失った。この30年のほとんどで2桁の伸び率を示してきたが急減した。5月以降、鉄道の敷設から発電所の建設まで、様々なプロジェクトへの支出が前年実績を下回っている。これほど長い間投資が落ち込んだ例は過去にない。