年初に就任したばかりのエアバス幹部が突然辞任した。同社では人事の混乱が続く。同社は世代交代の時期を迎えており、CEOとCFOを含む相当数の幹部が既に退任したか、退任する予定だ。新世代の経営陣の前には、生産ラインの改革、ボーイングとの競争、新技術の開発と、課題が山積する。

 欧州の航空機大手エアバスで「スーパーセールスマン」の異名を取ったジョン・リーヒー氏は積極的な売り込みを展開し、強力な競合である米ボーイングに対抗できる位置に同社を押し上げた。そのリーヒー氏が昨秋、退任の意思を表明した。

 その他の幹部の進退問題も表面化し、エアバス経営陣は今年初め、波乱の年を迎えた。

 そんな中、1月にとりあえずリーヒー氏の後任が決まり、同社は胸をなで下ろした。英国の航空機エンジンメーカー、ロールス・ロイスからエリック・シュルツ氏を引き抜いたのだ。同氏は7月に開催されたファンボロー国際航空ショーで陣頭指揮を執り、エアバスの好調さをアピールしていた。