世界経済は拡大基調にあるが、次の金融危機が迫っている──ルービニ氏らはこう警告する。理由は、現在の刺激策が続かないことや金融市場がバブルの様相を呈していること、さらに地政学的要因などだ。次の危機に対して、2008年と同じような対応を取る政策的余裕がないことも懸念材料となる。

ノリエリ・ルービニ氏
ニューヨーク大学スターンビジネススクール教授兼、経済分析を手がけるRGEモニターの会長。米住宅バブル崩壊や金融危機到来を数年前から予測したことで知られる。

 米リーマン・ブラザーズの破綻から10年の節目を迎えた。あの金融危機の原因と影響について、いまだに議論が続いている。次の危機に備えるために必要な教訓が学ばれたかどうかも、意見が分かれるところだ。

2008年金融危機の最前線に立ったガイトナー米財務長官(左)とバーナンキFRB議長(中央)(写真=AP/アフロ)

 しかし、この先を見据えると、もっと重要な問題がある。次の世界的景気後退の、さらには危機の引き金となる出来事は何か、そしてそれはいつ起きるのかだ。