半導体受託製造の世界2位が、半導体製造技術の微細化競争から脱落した。長年続いてきた「ムーアの法則」の終焉が現実味を帯びる。半導体の集積度が上がらなくなり、コンピューターの性能向上が止まる恐れも。

シリコンバレー支局 中田 敦
1998年、日経BP社入社。日経コンピュータやITproの記者として、クラウドやビッグデータ、人工知能を担当。2015年4月からシリコンバレー支局長。
<span class="fontBold">微細化競争から脱落したグローバルファウンドリーズの本社(シリコンバレー)</span>
微細化競争から脱落したグローバルファウンドリーズの本社(シリコンバレー)

 半導体受託製造(ファウンドリー)世界2位の米グローバルファウンドリーズが8月末、7ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体製造プロセス技術の開発を「無期限延期」すると発表した。同社は同時に技術陣のリストラも発表しており、新しい製造技術の開発を実質的に取りやめる。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1054文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

日経ビジネス2018年9月17日号 110ページより目次

この記事はシリーズ「世界鳥瞰」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。