欧州家電見本市で韓国のサムスン電子とLG電子が、8Kテレビへのシフトを鮮明にした。だが8K対応の映像コンテンツは少なく、先走りの弊害を懸念する声が根強い。背景には中国勢との競争激化で収益悪化に陥るテレビ事業への焦りがありそうだ。

ロンドン支局 大西 孝弘
2001年、日経BP社に入社。06年から本誌で自動車などを担当。11年から日本経済新聞で化学と通信を担当。日経エコロジーを経て18年4月からロンドン支局長。
<span class="fontBold">サムスン電子はIFA2018で8Kテレビを前面に打ち出した</span>
サムスン電子はIFA2018で8Kテレビを前面に打ち出した

 8月下旬に開催された欧州最大の家電見本市「IFA2018」で、サムスン電子とLG電子の韓国勢が、8K対応テレビの発売と開発を積極的に宣伝した。8Kテレビは、現在普及しつつある4Kテレビの4倍の解像度があり、高精細が特徴だ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1054文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

日経ビジネス2018年9月10日号 94ページより目次

この記事はシリーズ「世界鳥瞰」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。