中国政府によるオンラインゲーム規制のあおりを受けて業績が悪化した中国企業の代表選手、テンセント。落ち込んだゲーム事業の収益を補うには海外事業の強化やeスポーツ、金融といった事業を育てていく必要がある。一方で、スタートアップ企業への支援・投資は軌道に乗っており、投資会社としての顔も見せ始めている。

これまで勢いのあったテンセントの業績は曲がり角を迎えている(写真=Imaginechina/アフロ)

 中国インターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)の第2四半期決算は期待外れなものだった。その波紋は香港から南アフリカのヨハネスブルクにまで及んだ。ヨハネスブルク証券取引所ではテンセントの筆頭株主である南アのネット企業、ナスパーズの株価が10%も下落し、株価指数を押し下げた。

 だがそれ以上に衝撃的だったのは、「中国の最有力企業」という地位をもってしてもテンセントが中国当局の突然の方針転換から身を守れなかったという事実ではないだろうか。

時価総額は減少傾向が続く
●テンセントの時価総額の推移
出所:Bloomberg/Financial Times

 8月15日、中国で時価総額2位につけているテンセントが発表した決算は、純利益が前年同期比で2%減の178億7000万元(約2870億円)となった。