グーグルやアマゾンの大成功を目にして、STEM系の知識を子供に身につけさせようと考える親は多い。だが、破壊的なイノベーションを生み出した起業家の多くはリベラルアーツにも通じている。求められるのは、文系と理系という二者択一ではなく、新しいことを学び続ける習慣作りだ。

ニューヨーク支局 篠原 匡
1999年、日経BP社入社。金融・不動産や遊軍担当、日経ビジネスオンライン記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。

 日本も米国も、親が考えることは変わらない。

 レゴが8月1日に発売した「LEGO BOOST」。小学校低学年の子供を対象にしたプログラミング学習用のレゴだ。ブロックにモーターやセンサーが内蔵されており、iPadのアプリ上でアイコンをドラッグ&ドロップすれば、組み立てたレゴを動かしたり、しゃべらせたりすることができる。

<b>アイコンの組み合わせで動かせるLEGO BOOST</b>(写真=&copy;2017 The LEGO Group)
アイコンの組み合わせで動かせるLEGO BOOST(写真=©2017 The LEGO Group)

 もうじき6歳になる記者の娘は、ブロックでネコを組み立てると、おならのアイコンと鳴き声のアイコンを交互に並べ、ネコがおならをするたびにゲラゲラ笑っていた。アイコンを組み合わせて好きなようにレゴを動かす経験は、プログラミングの基本に触れられるという点で有意義だと思う。

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日経ビジネス2017年8月21日号 94ページより目次

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