アリババが主催する起業家応援イベントやアニメファン向けのイベントなどが相次いで開催されている。これらはイノベーション(革新)や創造性を重視する中国政府の意向にかなう。社会主義国が課す統制の下で、世界を動かすようなイノベーションは果たして生まれるのか。

上海支局 小平 和良
化学メーカーや通信社での勤務を経て、2000年に日経BP社入社。自動車や金融、流通業の取材を担当した後、14年4月から上海支局長。

 7月、中国経済が目指す未来を示す3件のイベントが相次いで開催された。

 一つは中国ネット通販最大手、アリババ集団が手掛けた「淘宝造物節(タオバオメーカーフェスティバル)」だ。ネット通販サイトの「淘宝網(タオバオ)」で商品や作品を販売する起業家やクリエーターたちに発表の場を与える目的で行われたイベントで、今回が2回目。

 今年は、カメラなどで商品タグを読み取って自動で決済する無人店舗「タオカフェ」を会場に実験的に設置して話題を集めた。一方で、VR(仮想現実)やゲームに割く面積が昨年より減り、小規模な事業者や起業家たちを応援するという本来の趣旨が明確になったと感じた。

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