米シリコンバレーに日本人が創業したデータサイエンスのスタートアップ企業がある。プログラミングの知識がなくても利用できる最先端のデータ分析ツールが売りだ。手軽に使える先端技術が増える中、使いこなそうと思うかどうかが勝負を分ける。

ニューヨーク支局 篠原 匡
1999年、日経BP社入社。金融・不動産や遊軍担当、日経ビジネスオンライン記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。

 データやAI(人工知能)の活用が喧伝されるようになって久しいが、プログラミングを理解しないと、機械学習や深層学習のアルゴリズムを使ってデータを分析するのは難しい。米シリコンバレーのテック企業がこういったアルゴリズムを積極的に使って製品やサービスを改善する一方で、日本企業は後れを取っているのが現状だ。

 その状況に風穴を開けようと奮闘している日本人がいる。シリコンバレーのスタートアップ、エクスプロラトリーを創業した西田勘一郎氏だ。

<span class="fontBold">エクスプロラトリーを創業した西田勘一郎氏</span>(写真=Angelica Vasquez)
エクスプロラトリーを創業した西田勘一郎氏(写真=Angelica Vasquez)

 同社が提供しているのは、プログラミングの知識を必要とせずに統計や機械学習のアルゴリズムを利用できるデータ分析ツール。データを投入すれば、シンプルなUI(ユーザーインターフェース)でデータの加工や分析、可視化ができる。表計算ソフトのエクセルやウェブサイトのデータなど、様々なデータを取り込むことも可能だ。

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日経ビジネス2018年7月23日号 88ページより目次

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