フェイスブックが、フェイクニュースを振りまく“悪党ども”との戦いに力を入れ始めた。しかし、その道のりは険しい。投稿を削除すれば、「検閲」との印象を持たれかねない。フェイクニュースだと「警告」を発することで、かえって、読者をミスリードする事態も起こる。

フェイスブックのザッカーバーグCEOをかたどった紙人形。同社に抗議すべく連邦議会の周辺に設置された(写真=ユニフォトプレス)

 グレッグ・マーラ氏は米フェイスブックで製品管理ディレクターを務めている。2年前は、同社が提供するニュースフィードをいかに魅力的なものにするかを考えるのに大半の時間を費やしていた。だが今は違う。最近はインターネット上で展開される「いたちごっこ」に追われている。フェイクニュースを拡散させる“悪党ども”を必死に追跡し、彼らのアカウントを閉鎖して回っているのだ。

 「この作業には困難がつきものだ。人々は我々が講じる防衛策を突破しようとする」。マーラ氏は6月下旬に開催されたアスペン・アイデアズ・フェスティバルに出席し聴衆にこう語った。まるで西部劇に登場するセリフのような表現を使って同氏はこう続けた。「こうした悪党どもと戦わなければならないのは最悪だ。奴らは創造性に富んでいる。だが我々はこの仕事、この戦いの正義を深く信じている」

 私たちは同氏の発言を聞いて安心してよいのだろうか。フェイクニュースが様々なソーシャルメディアに拡散しているのは明らかだ。その内容は多岐にわたる。