7月1日、香港が中国に返還されてから20年を迎えた。国家主席に就任して以来初めて香港を訪問した習近平氏は一国二制度の形骸化を図る。経済面では対岸の深圳に域内総生産で抜かれるのが確実とされる。香港の未来はどこにあるのか。

<b>香港返還20周年の式典で演説した習近平国家主席は、中国の国家主権を強調した</b><br />(写真=VCG/Getty Images)
香港返還20周年の式典で演説した習近平国家主席は、中国の国家主権を強調した
(写真=VCG/Getty Images)

 7月1日、香港の主権を英国が中国に返還してから20年を迎えた。中国の習近平国家主席は、2013年に国家主席に就任して以来初めて香港を訪問。返還20周年の記念式典で「中央の権力や香港特別行政区基本法の権威に対する挑戦は絶対に許さない」と演説し、香港の独立を主張する動きを押さえ込む考えを明らかにした。

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