金正恩委員長による3度目の訪中は、経済改革に必要な資金の獲得が目的だったようだ。北朝鮮は、政治の民主化を伴わない、中国型の“改革開放”を目指すとみられる。すでに経済特区を展開するが、外国企業による投資は獲得が難しい状況だ。

 ドナルド・トランプ米大統領は北朝鮮の経済発展について自らの展望を述べた際、「海の見える高級マンション」という、西側諸国で多くの人が夢見る理想像を示した。

 だが同大統領との歴史的な首脳会談から数日で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長はトランプ大統領とは違うモデルを念頭に置いていることが明らかになった。中国型だ。

 この34歳の独裁者は6月20日、2日間の北京滞在を終えて帰国の途についた。訪中の狙いは、北朝鮮が言うところの「国際的な緊張が緩和し、国内経済が発展する新たな時代」を実現すべく中国から財政支援を取り付けることだった。