16年ぶりのトップ交代を発表した米ゼネラル・エレクトリック。退任するジェフ・イメルト氏はリーマンショックなどの苦難に振り回され続けた。それでも「製造業のデジタル化」という大きな財産をGEに残した。
米ゼネラル・エレクトリック(GE)のCEO(最高経営責任者)、ジェフ・イメルト氏が2017年7月末に退くことになった。同社は「CEO交代の時期を17年夏に取締役会が決めたのは13年だった」と言うが、道半ばでの退任との印象が強い。
株価はリーマンショック後の09年から回復基調にあったが16年末を境に失速。これを捉えて、物言う株主(アクティビスト)として知られるネルソン・ペルツ氏が率いる米トライアン・ファンド・マネジメントがイメルト氏の退任を要求していたからだ。
後任となるジョン・フラナリー氏も、まずは株価対策やコスト削減、事業売却などに忙殺されることになりそうだ。同氏は今後数カ月をかけてGEの事業ポートフォリオを全面的に見直すと表明している。
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