トランプ米大統領は中東を訪問し、サウジなどイスラム教スンニ派諸国に反イランでの結束を呼びかけた。同氏は、イスラムに対する過去の暴言など忘れたかのように兵器を売り込み、米国への投資を求めた。欧米がイスラム世界の宗派争いでスンニ派に加担する政策を取る限り、テロの芽を摘むことはできない。

米アラブ・イスラム・サミットに出席したトランプ米大統領(中央)と、アラブ諸国の首脳(写真=ロイター/アフロ)

 サウジアラビアの首都リヤドと、英国中部の都市マンチェスターで起きた2つの出来事の間に、直接のつながりはない。リヤドでの出来事は、米国のドナルド・トランプ大統領が5月21日にアラブ諸国の首脳らに向けて行った演説を指す。マンチェスターでの出来事とは、翌22日にコンサート会場で実行された邪悪なテロ行為のことだ。

 両者の間に明白な因果関係はないとはいえ、この偶然の符合には居心地の悪さを感じざるを得ない。