感染したパソコンを暗号化し“身代金”を要求するソフト「WannaCry」による被害が世界的に広がった。米政府が開発したソフトが、ハッカーが集まるダークウェブ(闇サイト)で手を加えられ、WannaCryに変容した。ダークウェブではサイバー兵器の取引、顧客支援、評価が行われており、電子商取引サイトの様相を呈している。

インドネシアの病院では、普段ならパソコンで処理する業務を手作業でせざるを得なくなった(写真=ZUMA Press/アフロ)

 「ワインの定期購入のようなものと考えてほしい」。正体不明のハッキング集団、シャドーブローカーズ(ShadowBrokers)はこう言う。ただし、取り扱っているのはワインではなくサイバー兵器だ。

 「WannaCry(泣き出したい)」を使ったサイバー攻撃が5月12日以降、世界を揺るがしている。感染は、瞬く間に広がった。インターネットが登場して以降の歴史において最も毒性の強いサイバー攻撃だ。