車載電池への投資が活発化する一方で、その廃棄問題が懸念される。ベルギーの非鉄大手ユミコアは、車載電池のリサイクルに他社に先んじて取り組む。リサイクル市場でのシェア拡大をてこに、希少金属の原料供給でも優位に立つ考えだ。

ロンドン支局 大西 孝弘
2001年、日経BP社に入社。06年から本誌で自動車などを担当。11年から日本経済新聞で化学と通信を担当。日経エコロジーを経て18年4月からロンドン支局長。
<span class="fontBold">バッテリーショーに展示された独フォルクスワーゲンの新型EV。2025年に300万台のEVを販売する計画だ</span>
バッテリーショーに展示された独フォルクスワーゲンの新型EV。2025年に300万台のEVを販売する計画だ

 車載電池をテーマとする欧州最大級の見本市「バッテリーショー・ヨーロッパ」が5月半ばに開催された。自動車メーカーの幹部らから、EV(電気自動車)の普及と電池の活用について強気の発言が相次いだ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1064文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

日経ビジネス2018年5月28日号 88ページより目次

この記事はシリーズ「世界鳥瞰」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。