「近代マレーシア建国の父」と呼ばれるマハティール氏が首相の座に返り咲いた。汚職廃絶や税制見直しなどを掲げる同氏に、国民だけでなく日系企業からも期待の声が上がる。中国への傾斜を強めていた同国の姿勢も変わりそうだ。

バンコク支局 飯山 辰之介
2008年、日経BP社入社。製造業や流通業などを担当。13年、日本経済新聞に出向。15年に日経ビジネス編集部に復帰し、17年9月からバンコク支局長。
<span class="fontBold">マハティール氏は世界最高齢の指導者として、再び国のかじ取りを担う</span>(写真=ロイター/アフロ)
マハティール氏は世界最高齢の指導者として、再び国のかじ取りを担う(写真=ロイター/アフロ)

 5月9日はマレーシアにとって歴史的な日となった。総選挙で、1957年に独立して以降初めて政権交代が起きたのだ。大方の予想を裏切り、マハティール陣営が勝利。かつて22年にわたり首相の座にあった同氏が返り咲き、92歳にして再び国政を担う。

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日経ビジネス2018年5月21日号 94ページより目次

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