トランプ大統領が進める経済政策は、短期的には世界経済に好影響をもたらすとIMFは予測する。完全雇用に近い状態で景気を刺激すれば、米国の輸入を拡大し、大統領の意図とは逆に貿易赤字を膨らませる。この世界的不均衡をコントロールするため、対米黒字国には賢明な対応が求められる。

1.5兆ドルの大規模減税を発表するトランプ大統領(写真=ユニフォトプレス)

 世界経済は今年と来年、好景気に沸くだろう。それもすべて、ドナルド・トランプ米大統領のおかげだ──国際通貨基金(IMF)が4月17日に発表した世界経済見通しの要点をまとめれば、こういうことになる。

 この世界経済見通しは、トランプ大統領が進める減税政策とその必然的な結果を前回と同様に大きく扱っている。必然的な結果とは、すなわち、米国の経常赤字の大幅な拡大だ。貿易赤字を嫌う同大統領が、赤字を大きく広げようとしている。

 この結果をいかにコントロールするかが、世界経済にとって今後の大きな課題となるだろう。