世界の主要自動車メーカーの多くが、今後数年以内にトップ交代の時期を迎える。特に長年グループを牽引してきたフィアット・クライスラーのマルキオーネCEOの後継選びは難航しそうだ。業界外からの幹部登用の動きはあるものの、国際的な産業の割に自動車業界のトップ人事は保守的だ。

今後世代交代の動きが相次ぐ
●自動車大手トップの任期
注:すべて敬称略 出所:Financial Times/Campanies
*1=のちにルノー・日産自動車・三菱自動車アライアンスのCEOに就任
*2=2009年にクライスラーの、2014年にFCAのCEOに就任

 世界の大手自動車メーカーにおいて今後、次に会社の運転席に座るのは誰かという問題がクローズアップされそうだ。自動車業界は大きな変化の時代を迎えようとしている。従来の企業経営を続けながら新しいビジネスモデルを取り入れ、新技術に投資していく必要があるからだ。

 米人材コンサルタント会社スペンサー・スチュアートのヘッドハンター、ラルフ・ランドマン氏は、この業界は「世代交代の時期に差し掛かっている」と語る。新たなリーダーたちは、競争が激しく景気変動の影響も非常に受けやすいこの業界で、小回りが利かず扱いの難しい事業のかじ取りをしていかなければならない。それと同時に、拡大しつつある一般技術者と専門エンジニアとの間に横たわる文化的ギャップを埋め合わせる役割も期待されている。

 欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、仏ルノー・日産自動車・三菱自動車アライアンス(連合)、メルセデス・ベンツの親会社である独ダイムラー、スウェーデンのボルボ・カー、英ジャガー・ランドローバー、そしてトヨタ自動車。これらすべての企業が、今後数年以内に次のトップの人選を始める必要があるか、もしくはそうなる可能性が高い。