銃規制などをめぐり、米共和党内で親ビジネスの体制派と社会保守派を分かつ亀裂が深まっている。トランプ大統領が鉄鋼・アルミ関税の引き上げを決めたこともこの分断に追い打ちをかける。旧来の共和党を支持してきた業界団体はトランプ的な共和党も民主党も支持できず、選択肢を失った。

 米アトランタの住民に、車で2時間ほど西にある米バーミングハムに向かうところだと話すと、彼らはこんなジョークを返すだろう。「忘れずに、時計の針を50年戻しておきなよ」

 20世紀の半ば、バーミングハムはアトランタと同じくらい繁栄していた。前者には鉄鋼業があり、後者には消費者に相対する企業が集まった。

 公民権運動の時代、アトランタは時流に乗って変化した。一方、バーミングハムは人種差別による暴力で悪名を高めた。特に知られるのが4人の少女の命を奪ったバプテスト教会の爆破事件だ。この街は「ボミングハム」と呼ばれるようになった。その後、アトランタは国際都市へと発展し、バーミングハムは停滞した。