日本の企業が作ったスマホゲーム「旅かえる」が中国で大ヒットしている。良品計画は無印良品の世界観をそのままホテルにした「MUJI HOTEL」を深圳に開業した。改革開放以降、がむしゃらに経済成長を目指してきた中国は今、日本製の癒やしを求めている。

上海支局 小平 和良
化学メーカーや通信社での勤務を経て、2000年に日経BP社入社。自動車や金融、流通業の取材を担当した後、14年4月から上海支局長。

 2018年に入り、日本製のスマートフォンゲームが中国で大ヒットし話題になっている。名称は「旅かえる」。名古屋市の会社が開発した。

 主人公のカエルを旅に出し、旅先から持ち帰る写真などを楽しむ「放置系」のゲームだ。日本語版しかないにもかかわらず、一時、中国の無料ゲームのダウンロード数で首位に立った。ユーザーの9割以上が中国人と報じられている。

 チャットサービス「微信(ウィーチャット)」などを使った口コミで、「90後」(1990年以降生まれ)の若者を中心に爆発的に広がった。中国に「仏系」という流行語がある。日本で流行した「草食系」に似た表現で、無欲で何事にもあっさりした人物などを指す。旅かえるも「仏系ゲーム」として人気を集めたようだ。