中国共産党が国家主席の任期制限をなくす憲法改正案を提示したことが明らかになった。習近平体制の強化が日中関係の改善をさらに加速させる可能性がある。中国は建国100年の2049年までに世界トップの国になる野心を抱く。日中関係改善は素直に喜べない面もある。

<span class="fontBold">2009年に副主席として訪日した習近平氏。日中関係を改善し、国家主席として再来日するか</span>(写真=ロイター/アフロ)
2009年に副主席として訪日した習近平氏。日中関係を改善し、国家主席として再来日するか(写真=ロイター/アフロ)

 中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が長期にわたって国を率いる公算が大きくなってきた。

 中国国営の新華社通信は2月25日、中国共産党中央委員会が提示した憲法の改正案を報じた。その中で、最長で連続2期と定めた国家主席の任期に関する制限を削除するよう求めている。3月5日から始まる全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に諮る。

 国家主席および副主席の任期を定めた第79条には「中華人民共和国の国家主席、副主席の各期の任期は全国人民代表大会の任期と同一とする」との文言に続いて、「連続任職不得超過二届(連続2期を超えてその職に就くことはできない)」との規定が記されている。

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