中国でAI(人工知能)や顔認証などの技術を使った「監視社会」が実現しつつある。行動が筒抜けになる懸念はあるものの、治安維持という利点も存在する。中国が先行しているが、テロなどの不安を抱える民主主義国でも同様の動きが広がるだろう。

上海支局 小平 和良
化学メーカーや通信社での勤務を経て、2000年に日経BP社入社。自動車や金融、流通業の取材を担当した後、14年4月から上海支局長。
中国の複数の都市で、顔認証により信号無視を監視するシステムが導入されている(写真=Imaginechina/アフロ)

 恥ずかしいのであまり言いたくないが、以前、上海で不当に高い料金を請求する「ぼったくり」の飲食店に足を踏み入れてしまったことがある。かなり酔っていたため、声をかけてきた客引きにふらりとついていってしまったのだ。