中韓関係の緊張が解けつつあることを受けて、韓国の化粧品メーカーが再び中国市場に攻勢をかけ始めた。しかし、中国メーカーの品質向上で、以前のような勢いを取り戻すのは、もはや難しくなっている。一定のシェアを維持し続けるためには、中国市場に固執しない、グローバルな戦略の展開が求められる。

 在韓米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備を巡って対立していた中国と韓国の関係が雪解けの兆しを見せ始めていることを受け、韓国化粧品業界では今、この1年続いていた悪夢のような対中関係がようやく改善に向かいそうだとの楽観的な見方が広がっている。

 韓国の各化粧品メーカーは、韓国製品に対する中国政府の経済封鎖で落ち込んでしまった売り上げの回復を目指そうと、中国向けマーケティング活動を活発化させている。

 だが、530億ドル(約5兆8840億円)規模の中国化粧品市場で失地回復をもくろむ韓国メーカーを待ち受けているのは、台頭しつつある中国メーカーとの競争だ。外交問題が解決しても、競争激化で両国の緊張は再び高まっている。韓国の化粧品メーカーを覆う暗雲は当面晴れそうにない。