ロヒンギャ問題をめぐってミャンマーは、国際社会から批判を浴びている。一方で経済成長は続いており、多くの日系企業が進出する。彼らの悩みのタネは人材不足だ。経済が急成長するペースに人材の供給が追いつかない。腰を据えて育成に取り組めるかがカギになる。

バンコク支局 飯山 辰之介
2008年、日経BP社入社。製造業や流通業などを担当。13年、日本経済新聞に出向。15年に日経ビジネス編集部に復帰し、17年9月からバンコク支局長。
<span class="fontBold">ミャンマー最大の都市ヤンゴン。近郊には工業団地が広がり、日系企業が集中している</span>(写真=アフロ)
ミャンマー最大の都市ヤンゴン。近郊には工業団地が広がり、日系企業が集中している(写真=アフロ)

 ミャンマーは、イスラム系少数民族ロヒンギャを迫害しているとして国際社会から強い批判を浴びている。もっとも、経済都市ヤンゴンでその影響はほとんど見られず、高い経済成長率を背景にインフラの整備が急ピッチで進む。

 2011年に軍政から民政に移行した同国には多くの日系企業が殺到。足元での投資額は第3国を経由したものまで含めれば、中国と並ぶ上位にあるとみられる。

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