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英フィナンシャル・タイムズ(FT)の執筆陣が、2019年の世界情勢について恒例の予想を行った。英国はEUから離脱しない、米民主党がトランプ大統領の弾劾を目指す、など目を引く予想が並ぶ。2018年の予想は20項目中8項目が外れる散々な結果だった。今年はどうだろうか。

 ドナルド・トランプ氏が米国の大統領を務め、英国が欧州連合(EU)から離脱を図り、保護主義とポピュリズムが拡大している。このような時代に世界の行く末を予想するのは、以前より難しくなっているのではないだろうか。

 本紙(英フィナンシャル・タイムズ)の予想屋たちにとって、確かに難しかったようだ。2018年の予想は、20項目のうち8項目で読みを誤った。ここ数年で最悪の成績だ。トランプ大統領に対する弾劾手続きが始まるとの予想は外れた(もっとも、担当のエドワード・ルース氏は今年もあえて同じ予想をしている)。

 メキシコの大統領選で、我々が当選すると予想した候補は敗北した。ユーロ圏の共通予算についても、サッカーワールドカップの優勝国も外れた。原油価格と新興市場の成長率、S&P 500の株価については楽観的にすぎた。

 インドのナレンドラ・モディ首相が新たな経済政策を試みるとの予想も外れた。ただし、インドの中央銀行総裁が最近辞任したことを考えると、この予想は早すぎただけかもしれない。

 これらの結果、本紙の予想チームは予想コンテストに参加した読者の優勝者に完敗を喫した。2年連続の敗北だ。優勝した英国ロッチデール在住のモハメド・シャハキ・ミアーさんは3つ外しただけだった。お祝いを申し上げる。

 皆様にとって19年がよい年でありますように。